「習慣を長続きさせるコツ」

いつも何かを長期間継続しようと思って、始めてみてもすぐに3日坊主で終わってしまい、自分に嫌気がさし、ジレンマを覚えたことのある方もたくさんおられることと思います。

私の場合、昔、会社の健康診断で生活習慣病(当時の成人病)のきらいがあるといわれました。みなさんも、よくごぞんじのように、この病気の原因は明らかです。

主に食べ過ぎと運動不足です。運動については、さっそく体質を改善すべく、ジョギング、水泳、サイクリング、筋肉トレーニング等をやりはじめました。


食事についても、食べる量を減らしたりしました。間食もやめました。
飲酒も減らしました。しかし、なかなか当初の計画どおりにはいきませんでした。

いつも計画倒に終わりました。これのくり返しでした。いわゆる3日坊主です。

このように長続きさせるには、どうすればいいのか悩んでいる時期に、ある会合で、ポルトガル語の通訳のボランティをやったことのある知り合いの方といろいろと話している中で、たまたまボランティアを長続きさせるコツを聞く機会がありました。

その方は、ボランティアのプロ(こういう言葉があるかどうかしれませんが)の講習会で、そのプロがボランティアを長続きさせるコツとして、次の3点を述べたそうです。それはきわめてシンプルなものでした。

1. できることを
2. できる時に
3. 無理なく


ということでした。

これを聞いて、私はなるほどそうかとひざを打ちました。

何かを習慣化するのもこれといっしょではないかと思い到ったわけです。
思えば、当初は私も、勢い込んで無理な計画を立てていたようです。

さあやるぞというときには、どうしても多少無理な計画を立ててしまう傾向が
あるようです。そしてだんだん苦痛になってきて、習慣化する前に止めて
しまいます。

皆さんもそういう経験がおありだと思います。自分に気付かせてくれたこの3つの貴重なアドバイスに従って無理のない計画を立てました。それ以来、毎週休日の土、日、祭日には軽いジョギングを17年間継続しました。

そして家に帰ってからは軽い筋肉トレーニングを行いました。

また平日の出勤前にはラジオ体操と腕立て伏せを50回行いました。自分にはこの程度がちょうどよいようです。

ただ、退職してからは年をとったせいか、ジョギングを散歩に替えました。しかし毎日行っています。
もちろん体操、筋トレも毎日行っています。

こうしたおかげで、体調はよく、体重は20代の頃とあまり変わらなくなりました。

 

昨年の9月のある日曜日に、いつものとおり朝早く、1時間ほど散歩をした時に、田んぼのあぜ道などのあちこちに赤い彼岸花が咲いているのをよく見かけました。どうして、花は申し合わせたように、一斉に咲くのだろう? 
  どうして、あんなきたない土の中から、あんなきれいな花が咲くのだろうかと
ふと不思議に思ったりもしました。自然は生きてるなと実感したりもします。

そして癒されるような気もします。散歩の効用でしょうか?(本テーマ完)