「完璧主義」

「完璧主義」や「完全主義」は聞こえはいいのですが、これを人生の生き方にパーフェクトに適用するのはかなり難しいようです。

世の中は、なかなか自分の思うとおりにはいかないことも多々あるので、完璧にやろうとすれば、歪みもいろいろと出てきます。

完璧主義の人は完璧にやろうとするあまり、結局何もやらないのと同じことになるということがあり得ます。
完璧にできない自分が許せなくなって、自暴自棄になったり、極端な場合には自ら命を絶ったりします。

また他人にも完璧主義を要求し、厳しいことを言ったりします。
完璧にやろうとする精神的態度は堅持すべきだと思いますが、実践の面において、それが常に達成可能であるとは限らないということも知っていた方がよいと思います。

自分自身に対しても、他人に対しても、ある程度の寛容と許しの精神が必要だと思います。
いわゆる8割主義でいくことです。何事も10割達成しないと、気がすまない、許せないということではなく、8割達成できればよしとする考え方です。

学生時代の進級試験なんかも、満点をとらなければならないということではなく、一定の点数をとれば合格となります。

車の免許とか、諸々の資格試験でも、100点ではなく、ある一定の点数、あるいは競争試験であれば合格圏内(定員数)の点数をとれば合格となります。

満点をとるのは一般になかなか難しいことです。
10割主義でいくと、なかなか達成されないので、多くのものごとがなかなか前に進まないことになりますが、8割主義でいくと、いろんなことが達成できます。

自分も含めた人の能力、性格、人格に対しても、同じです。
 完璧な人はおそらくだれもいないでしょう。

みなそれぞれに、長所、短所があります。 
やはり、自分に対しても、他人に対しても、長所を強調して見ることが大切だと思います。

これが8割主義です。

8割主義でいくと、余裕がでてきて、寛容になり、恐らく人に対しても優しくなれるのではないかと思います。

人間関係を良くするコツでもあります。


本テーマ完