人には4つのタイプがある。(4)

前回はタイプ3の「自分に厳しく、人にも厳しい」タイプについて述べました。

今回は最後のタイプ4の「自分に厳しく、人には優しい」タイプについて述べます。

この四つのタイプの中では、このタイプ4が一番好ましいように思われます。

人間にはいろいろな欲があります。食欲、金銭欲、名誉欲、睡眠欲、性欲などといったものです。

これらは人が生きていくうえで、必要なエネルギーとなっています。

こうした欲がないと人間活動が起きてこないでしょう。

しかしこうした欲は自分に厳しくして、ある程度抑えていかないと、天井知らずです。

睡眠欲は別としても、自分に甘いだけの生活をしていると、時とともに次第に拡大していきます。

例えば、食欲などはほったらかしにしていると、だんだん食事の量が増えてきて、
肥満となります。

おまけに中高年になると新陳代謝も衰えてくるので、若い時みたいに食べていると、
なおさら肥満になりがちです。

金銭欲、名誉欲、性欲などは度がすぎると、犯罪にもなりかねません。

人間はどうしても弱いものですから、自分に甘い考え方をしがちです。

やはりストイックな生き方をして、こうした欲をうまくコントロールしていく必要があるでしょう。

人生に何か大きな目標を持った人ほど、ストイックになりがちです。

なぜかというと、ストイックになって欲望を抑えていかないと、小さなことで足をとられて、志を成就できないからです。

しかし他人に対しては、育てる、気付かせるというような観点からたまに厳しいことも必要ですが、大方は優しい方がよいでしょう。

人は甘きにつきやすい心情を持っていますので、ストイックに生きている人を見ると尊敬します。

またその生き方にならいたいとも思うでしょう。

そして、その人に協力したいとも思うでしょう。このようにストイックな生き方は人に良い影響を与えます。

ただ、長期的にみて大成功を収めるには、ある程度欲を抑えてストイックに生きていく必要がありますが、自分を律する気持ちを持っていると、えてして他人に対しても厳しくなって、前述した「自分に厳しく、人にも厳しい」タイプ3になってくるので、他人に対しては寛容の心や包容力を養っていく必要があります。

本テーマ完