「運命と宿命」

人には、自分では選択できない宿命というものがあります。
それは生まれてきた時から決まっている親兄弟といった家庭環境や地域および時代です。
そのもの自身を変えることができません。
その中で人は自分独自の人生を歩んでいきます。

運命というものもありますが、これは自分の努力が入る余地があって、変えていけます。
ところが宿命とは生まれた時から決まっているものです。

広義の意味では宿命も運命の中に含まれるようですが、あえて宿命と運命を分けて考えれば以上のようになるでしょうか。

このように人はそれぞれの宿命、運命のもとで人生航路を進んでいきます。
自分自身も含めて、多くの人の人生を見るにつけ、それは決して平坦な道ではありません。

人生のどこかで必ず、大なり小なりの苦難、困難、挫折といった逆境が待ち受けています。

それは、典型的には受験の失敗、失業、離婚、病気、人間関係の軋轢等から発生いたします。

しかし同じ時代に生き、同じような境遇にいる人でも、ある人は逆境を乗越えて、人に尊敬されるような立派な人物になり、またある人は逆境に打ちのめされて挫折したり、他人に危害を加えるような人になったりします。

この違いは一体何でしょうか。どうしてこのような違いが現れてくるのでしょうか。

 それはその人の日頃の心のありようではないかと思います。どのような思い、考え方を持っているかで決まってくるのではないでしょうか。

例えば、言い訳が多かったり、すぐ人のせいにする傾向があるのはよくないと思います。なぜならそこには反省する心がないからです。
反省しないと成長、発展の余地はありません。

やはり、常日頃、前向きで明るく積極的な考え方を持ち、もし失敗したらすぐに人のせいにするのではなく、反省をして自分でできることをしていくのがよいと思います。

本テーマ完